植物を育てていると、ある日突然「あ、これはもうダメかもしれない」と気づく瞬間があります。

どうも!無趣味社会人ことたっつーです!!
我が家のベランダで地味に長生きしていたドワーフマートル。夏に虫が湧いてセージやタイムが次々と枯れていったあの惨劇を生き延び、冬支度までして大事に育ててきた、いわばベランダの生き残り精鋭でした。
まぁ1シーズン生き延びたわけだし、低木だし、我が家のシンボルツリーとしてベランダでその成長を永く見守っていくつもりでした。
冬、葉っぱが紅葉して様子がおかしかった
最初の異変は、去年の冬でした。
ドワーフマートルは本来、一年を通して濃い緑の葉を保つ常緑の植物です。なのに、寒くなってきた頃から葉っぱがじわじわ赤茶色に染まってきたんですよね。紅葉です。

え、うそ~マートルって紅葉も楽しめるんだ~♡なんて舞い上がったはいいものの、常緑のはずの植物が赤くなるのは普通に黄信号。「寒さでストレスを受けてますよ」のサインらしいんです。当時の私は「ま、冬だしこういうこともあるか」と呑気に構えていました。この油断が後々効いてくるとは、このときは思いもしませんでした。
一応、冬支度として水やりと液体肥料はやっていたんですが、紅葉した葉は緑には戻らず。なんとなく嫌な予感を抱えたまま、冬を越すことになります。
2月に引っ越し。春が来ても新芽が出てこない
そして年が明けて2月、私は引っ越しをしました。
当然ドワーフマートルの鉢も新居のベランダへ。環境がガラッと変わったわけですが、植物にとって引っ越しはそれなりの大事件です。日当たりも風の通りも変わるので、人間が思う以上にストレスがかかる。
問題はここから。暖かくなれば紅葉した葉も落ち着いて、春には新しい芽が吹いてくるはず——そう思っていたのに、3月になっても、4月になっても、新芽が一向に出てきませんでした。
同じ時期に植えた他のハーブたちはちゃんと芽吹いて元気にしているのに、ドワーフマートルだけが沈黙したまま。枝先をよく見ても、新しい命の気配がまるでありませんでした。

5月。一向に新緑にならない
ハーブにとって5月は、新緑が一番きれいな季節です。
ベランダの他のプランターはわっさわさと緑を茂らせていく中、ドワーフマートルだけが赤茶色のまま時間が止まっていました。 周りが青々としているぶん、一鉢だけ色が違うのが余計に際立ちます。

葉を触ってみると、しなやかさがなくてパサパサしている。枝を軽く折ってみると、内側も茶色く乾いていました。普通、生きている枝は中が緑色なんですよね。これはもう、かなりまずい。 でも私は認めたくなかった。前の家から運んできた仲間の生命なんだから。
肥料も活性剤も、効かなかった
そう簡単に見捨てるわけにはいきず、私はあがきました。
まず液体肥料を規定どおりに与え、それでも変化がないので、今度は植物用の活性剤を投入。弱った植物に活力を与えるという、いわば栄養ドリンクみたいなやつです。これで持ち直してくれ、と祈るような気持ちで水やりを続けました。

それでも何も変わりませんでした。 紅葉した葉は一枚も緑に戻らず、新芽もゼロのまま。肥料も活性剤も、与える液体の濃度は次第に増していき、とうとう私は原液のままプランターに投入しました。
しかし悲しいかな、容態がよくなることはなく、とうとう葉っぱ全体が茶色になりました。肥料とか活性剤って、根が生きていてこそ効くものなんですね。残念ながら、もう吸い上げる力すら残っていなかったということなんだと思います。
とうとう枯れて、悲しい姿に
そして6月。

ドワーフマートルは、完全に枯れました。葉はすべて茶色く縮れ、枝はカサカサに乾き、もはや緑の面影はどこにもありません。あんなに濃い緑だった葉が、今や触れるとパラパラ崩れていく。夏の虫害も冬の寒さも越えてきた精鋭が、こんな静かに終わっていくなんて、思ってもみませんでした。
紅葉に気づいた冬の時点で、もっと早く室内に取り込むなり、対策を打っていれば違ったのかもしれない。引っ越しのタイミングも悪かった。振り返れば「あのとき」がいくつも思い浮かびます。
想えば、ガーデニングも、恋愛も、終わりの合図は同じなのかもしれない。普通に過ごしていたら気づくことのないわずかなサイン。それを見逃すと、いつの間にか修復できないほどに壊れてしまっている。私にはそういうドラマチックな恋愛経験は乏しいものの、ドラマとか映画を見る限りそういうものなんだと思います、うん。
次はもう少し、ちょっとした変化に早く気づける人間になりたい。そしてめんどくさがらずにケアを怠らない人間になれたらいいな。そんなことを思いながら、私の2026年のガーデニングの終焉は幕を開けたのでした。
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