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ビール売り場を一周して、目当ての1本が影も形もないと分かった瞬間の敗北感。

どうも!無趣味社会人ことたっつーです!!
今年の夏、私がひたすら探していたのが「SPRING VALLEY BREWERY フルーティセゾン」です。キリンのクラフトビールブランド、スプリングバレーの夏限定品。セゾンという、日本の缶ビールではまずお目にかかれないスタイルのやつです。
先に結論を書いておくと、店頭では最後まで1本も見つかりませんでした。結局たどり着いたのはAmazonで、しかも夏が終わる頃。そして飲んだら激うまで、24本が秋を待たずに消えかけています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | SPRING VALLEY BREWERY フルーティセゾン(期間限定) |
| 発売日 | 2026年7月7日(缶)。樽は6月1日から直営店で先行 |
| 容量 | 350ml缶 |
| アルコール度数 | 5% |
| 希望小売価格 | 245円(税抜) |
| ビアスタイル | セゾン |
| 特徴 | ディップホップ製法で苦みを抑え、酵母由来のフルーティな香りと柑橘のような飲み心地 |
まず、どこにも売っていない
存在を知ったのが7月の終わりごろ。「セゾンが缶で出てるらしい」という情報だけ仕入れて、そこから探し始めました。結果がこちらです。
| 探した場所 | 結果 |
|---|---|
| 近所のスーパー(3軒) | クラフト棚に豊潤〈496〉とシルクエールは並んでいる。セゾンだけない |
| 大型のショッピングモール内スーパー | 品揃えは多いのに、やはりスプリングバレーは定番2種のみ |
| 酒類専門店 | クラフトの棚は一番充実していた。ベルギーの輸入セゾンはあった。これはない |
| 量販店・ディスカウント系 | PB系と定番の箱売りが主戦場。そもそも限定品の棚がほぼない |
| コンビニ(3社) | 全滅。1本も見なかった |
酒類専門店の棚で輸入物のセゾンを見つけたときは、一瞬だけ心が揺れました。目的はそれじゃない。飲みたいのは、あくまで日本の大手が缶で出したセゾンのほうです。
そもそもセゾンビールって何なのか
セゾンは、ベルギー南部のワロン地方で生まれたビアスタイルです。
もともとは農家が冬のあいだに仕込んでおいて、夏の農作業を手伝う季節労働者に配っていたビール。フランス語で季節を意味する「セゾン」がそのまま名前になっています。要するに、真夏に働く人の水分補給用に作られたビールなので、最初から「暑い日にごくごく飲む」ことが前提の設計になっているわけです。
味の特徴をざっくり言うと、こんな感じ。
- 酵母由来のフルーティな香り(柑橘やスパイスのようなニュアンス)
- 苦みは控えめで、後味はドライ
- 炭酸は強め。口の中がさっぱりする
- 現代のものはアルコール度数5〜6.5%程度が中心
日本でよく飲まれているビールと並べると、立ち位置はこうなります。
| スタイル | ざっくり言うと | 日本の缶での見かけやすさ |
|---|---|---|
| ピルスナー | 黄金色ですっきり。日本の大手ビールのほぼ全部がこれ | どこでも買える |
| ヴァイツェン | 小麦のビール。バナナのような香りが特徴 | たまに見る |
| ベルジャンホワイト | いわゆる白ビール。オレンジピールやコリアンダー入り | たまに見る |
| IPA | ホップ全開。香りも苦みも強い | クラフト棚に増えてきた |
| セゾン | フルーティな香りとドライな後味。夏向け | ほぼ見ない |
農作業の合間に飲むために作られたビールが、400年近く経って日本の会社員の夏の一休み用として売られているのは、なかなか味わい深い話だと思います。
日本の缶ビールに、セゾンはほとんどない
そもそも缶で買えるセゾン自体が日本にはかなり少ないのです。
コンビニ流通で有名なのは、ヤッホーブルーイングの「僕ビール、君ビール。」(ローソン系限定)くらい。あとは京都醸造をはじめとするクラフトブルワリーの缶が、専門店やネット通販で手に入る程度です。スーパーの棚を見渡して、セゾンと書かれた缶が普通に並んでいることはまずありません。
理由は単純で、日本のビール市場がピルスナー一強だからです。棚の9割以上が黄金色のすっきり系。そこに「酵母の香りで飲ませるドライなビール」を全国流通の缶で置くのは、大手にとってはそれなりの冒険のはずです。
だからこそ、キリンが夏限定とはいえ全国の缶で出したというのが、個人的にかなりのニュースでした。探し回った理由もそこです。
結局、夏の終わりにAmazonで箱買い
9月に入り、徒歩での捜索を諦めてAmazonを開きました。
普通に売っていました。しかもケースで。2か月近く売り場を巡回していた時間は何だったのか、という気持ちになりましたが、売っているなら文句はありません。24本入りをそのまま買いました。
夏限定のビールを、夏の終わりに24本。できれば8月に欲しかったですね。
飲んだ感想:これは激うま
しっかり冷やしてグラスに注ぎます。

まず香り。グラスに顔を近づけた時点で柑橘系のフルーティな香りがはっきり立ちます。白ビールに近い方向性ですが、あちらのような甘い厚みはなく、もっと乾いた爽やかさ。ホップの香りというより、酵母が作った香りという感じがします。
飲み口は、想像以上にさわやかでした。炭酸がしっかり効いていて、口に入れた瞬間にフルーティさが広がり、そのあとスッと消える。苦みはほとんど主張してきません。ディップホップ製法という、発酵中にホップを入れて苦みを抑える作り方を採用しているそうで、なるほど納得の飲み口です。
一言でまとめると、白ビールのフルーティさと、ピルスナーのすっきり感のちょうど中間。重くないので、風呂上がりの1本目に最高です。
合わせるつまみも、揚げ物でガツンといくタイプではありませんでした。生ハムやチーズ、サラダ、冷奴あたりの軽いものと合わせると、香りが邪魔されなくて良いです。唐揚げでも試しましたが、こちらはビールの繊細な香りが完全に負けました。
現在9月中旬。箱を開けてまだ日が浅いのに、残りの本数が明らかに想定より減っています。来年の夏まで持たせたい。賞味期限なんて気にしないのだから。
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