ビールには色々な種類があり、世界にはなんと150種類以上のビールがあるそうです。

どうも!無趣味社会人ことたっつーです!!
おしゃれなビアバーなんかにいくと、いくつか蛇口が立っていて、色んな種類のビールが並んでいたりしますよね。あれ家に欲しい。ああいう場に行くと、違いがよくわからないので、つい無難に王道ビールを頼んでしまいがちですよね。

しかし、それぞれのビールの違いや特徴を把握したうえでビールを飲めば、もっと素敵なビアライフを送れるのではないでしょうか。
私のようにビアバーなんて行かない人間でも、ビールの種類を知っておくことは大いに価値のあることです。今どきはスーパーやコンビニなどでも様々な種類のビールを手軽に購入できるので、「ふ~ん、これはエールなんだぁ」なんて思いながらお酒を飲めば、ビール評論家ごっこだってお手の物。
私もビール評論家気取りがしたくなったので、ビールの種類一覧表を作って、簡単に特徴をまとめました。色々味の特徴とかも書いてるのですが、豊潤だの濃厚だのコクだの、私は正直よくわかりません。でも書いておけばそれっぽいですもんね。いつかわかるかもしれないし。
ビールの種類は「ビアスタイル」と呼ぶ
ビールの種類は「ビアスタイル」と呼ばれます。つまり世界中に150以上のビアスタイルが存在していることになります。
ビアスタイルは一体だれが決めているの?と思って調べたのですが、よくわかりませんでした。というか分類にも色々あるみたいです。
ただ、アメリカの「Brewers Association」というビール団体が毎年公表している「ビアスタイル・ガイドライン」が世界的な共通認識の1つの基準になっているようです。
参考:2024 Brewers Association Beer Style Guidelines
実は私たちが普段飲んでいるスーパードライも一番搾りもプレモルも黒ラベルも、ビアスタイル上はすべて同じ種類のビール。そう考えるとビールの世界の広さを感じられますよね。
ビールの分類の基本
ビールはその製造方法によって「ラガー系」「エール系」「その他(自然発酵など)」の3つの種類に大別されます。この分け方がまず基本の分類方法になります。
ラガービールは製造過程で低温・長めに発酵させる下面発酵に対し、エールビールは高温・短めに発酵させる上面発酵という方法によります。
その製造方法の違いから、ラガービールは苦味があり濃厚な口当たりに、エールビールはフルーティでなめらかな口当たりに仕上がるのだそう。
そして、自然発酵ビールは空気中などに自然に存在する天然酵母を使用して発酵させるレアなビールです。
代表的な15のビアスタイルとそれぞれの特徴

すべてのビアスタイルを把握しようとすると途方もない長旅になってしまうので、日本でも比較的よく見かける代表的な15種類のビアスタイルを一覧にしました。私のように「ビール評論家ごっこ」がしたい人はこの表があれば十分でしょう!
ちなみに、ビールには飲んだ時の味わいの濃淡を示す「ボディ」という指標があります。この一覧表にも厳密ではないですが反映していて、上にあるほど軽い味わいで飲みやすい(ライトボディ)、下にあるほど味わい深く濃厚(フルボディ)になるように配置しています。
ラガー系
アメリカンラガー
軽く爽やかな味わいで、キレが良くスッキリと飲めるビール。発祥地の名を取って「アメリカンラガー」と呼ばれますが、副原料にトウモロコシなどの穀類を使用していることも多く、日本の発泡酒の味わいに近いのが特徴です。
アメリカンラガーの代表例:バドワイザー、コロナビール
ピルスナー
ホップの苦みとすっきりしたのどごしが特徴。日本の大手メーカーの発売する主要なビールはこのピルスナーに該当し、世界で飲まれているビールの7割がこのピルスナーに該当するそうです。
ピルスナーの代表例:スーパードライ、一番搾り、ほか日本の大体のビール
ドルトムンダー
苦味が比較的弱く、口当たりがマイルドな味わい。透き通った淡い色合いをしていることから「ブロンドビール」とも呼ばれます。
ドルトムンダーの代表例:エビスビール
シュバルツ
ドイツ語で「黒」を意味するシュバルツ。原料にローストした麦芽を使用することでコーヒーやチョコレートのような風味が感じられ、苦みも強くありません。
シュバルツの代表例:エビスプレミアムブラック
エール系
ヴァイツェン
ドイツ語で「小麦」を意味するヴァイツェン。小麦を50%以上使用しており、いわゆる「白ビール」に該当します。バナナのようなフルーティーな味わいと、ホップが少ないため苦みもほとんどありません。通常の製造工程で存在する「ろ過」を行っていないため、濁っているのも特徴。
ヴァイツェンの代表例:銀河高原ビール
べルジャンホワイト
原料に小麦を使用しており、いわゆる「白ビール」にあたります。副原料としてオレンジピール・コリアンダーを使用しているのが特徴。優しい炭酸と甘酸っぱくフルーティな味わいです。
ベルジャンホワイトの代表例:水曜日のネコ
セゾン
フランス語で「季節」を意味する言葉のセゾン。ベルギー発祥で、元々は夏から秋の農作業シーズンに喉を潤すために冬の間に醸造されていたそうで、飲みやすく軽い味わいです。日本であまり出会うことはありませんので、見かけたら飲んでおきたいビアスタイルです。
セゾンの代表例:神戸六甲ビール・セゾン
ペールエール
クラフトビールの代表的存在ともいえるイギリス発祥のビアスタイルで、麦芽のコクとホップの香りが特徴とされます。ゴクゴク飲んで喉を潤すよりは、味わいながら嗜むのに適しているそう。日本でも比較的目にすることが多く、大手メーカーもクラフトビールブランドとして展開していたりします。
ペールエールの代表例:よなよなエール、東京クラフトなど
IPA
ペールエールの派生であるIPA(インディアペールエール)。IPAといえば苦い、というイメージを持っている人は多いと思いますが、この苦味には発祥の歴史が関連していると言われています。インドがイギリスの植民地だった時代、インドに滞在するイギリス人へロンドンからビールを送る際、長期間の海上輸送中に腐らないよう、防腐剤としてホップを大量に使用していたためだそう。つまりIPAはインド由来ではなくイギリス発祥なのです。
IPAの代表例:インドの青鬼、グースアイランドなど
アンバーエール
アンバーエールは赤系の琥珀色が特徴の見た目で、強い苦みと香ばしい味わいです。アメリカではよく親しまれているそうで、日本でも最近は季節限定品などでよく見かけるようになりました。
アンバーエールの代表例:WITH BEER・アンバーエール
ポーター
イギリス発祥の黒ビールで、ローストされた麦芽によって香ばしくコクのある味わいになっています。香りはコーヒーに例えられたりもします。あまり冷やしすぎず、ぬるめに飲むことで香りが引き立つのだとか。ちなみにポーターという名称は、テムズ川でロンドンへ荷物を運んでいた人たち(ポーター)が好んで飲んだことから由来しているそうですよ。
ポーターの代表例:黒船ポーター
スタウト
スタウトはポーターと同じく黒ビールですが、ポーターに比べ、強いロースト香と焦げ感が強い味わい。色味もポーターに比べると濃く、真っ黒な見た目が特徴的です。
スタウトの代表例:キリンドラフトギネス
バーレーワイン
バーレーワインは「麦のワイン」という意味で、ワインのようにアルコールが強いのが特徴。ワイングラスに注いでゆっくり時間をかけながら楽しむのがおすすめの飲み方とされています。
バーレーワインの例:サンクトガーレン バーレイワイン
その他
フルーツビール
フルーツビールはカクテルのようにビールとフルーツジュースを混ぜたものではなく、醸造段階でフルーツを用いて製造されるのが特徴です。使用されるフルーツはチェリーやカシス、オレンジなど様々で、その飲みやすさからビールが苦手な人にも好まれます。
代表的なフルーツビール:リンデマンス
ランビック
通常ビールの製造故意体で用いられる酵母は培養されたものですが、天然酵母を用いていることが特徴のランビック。ベルギー発祥で、正式に「ランビック」を名乗れるのはブリュッセル近郊で作られたビールだけとのこと。
そもそも天然酵母を用いたビール醸造は大量製造に向かないため、希少なビールとされますが、日本では同様に天然酵母を用いたビールとして「いわて蔵ビール」があります。

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