山に登る人の気持ちが、去年までまったくわかりませんでした。なぜわざわざ疲れに行くのか。下りてくるなら最初から登らなくていいのでは、と本気で思っていました。

どうも!無趣味社会人ことたっつーです!!
その私が去年ひとりで高尾山に登ってみたら、思いのほか良かったんですよね。景色がどうこうというより、何も考えずに足を動かしている時間が単純に気持ちいい。運動音痴なのでスポーツはだいたい向いていないんですが、登山は「歩くだけ」なので技術がいらない。テニススクールを8ヶ月で辞めた人間でも続けられそうな気配があります。
とはいえ次にどこへ行けばいいのかがわからない。「初心者向け」と書いてある山が、人によって高尾山だったり富士山だったりするので当てになりません。
ということで本記事では、関東近郊で日帰りできる山を9座、難易度別にまとめました!
この記事の難易度の基準
「初心者向け」の定義が書き手によってバラバラなので、本記事では所要時間と装備で3段階に分けています。
| 難易度 | 往復の目安 | 装備 | ざっくり言うと |
|---|---|---|---|
| 初級 | 2〜4時間 | スニーカーでも可 | 途中でやめて引き返せる |
| 中級 | 4〜5時間 | 登山靴がほしい | 半日つぶれる。翌日筋肉痛 |
| 上級 | 6〜10時間 | 本格装備が必要 | 朝イチの電車に乗る覚悟がいる |
初級はケーブルカーやロープウェイが通っている山を選びました。体力が尽きたら文明の利器で下山できるという逃げ道があるかどうかは、初心者にとってかなり大きいです。
初級と中級の間にある壁は「靴」
高尾山は普通のスニーカーで登りました。舗装路もあるし、それで特に困りませんでした。
ただ中級から先は話が変わります。土と岩と木の根がむき出しの道で、しかも下りが長い。スニーカーの底では滑るし、足首が固定されないので捻りやすい。実際に御岳山の下りで一度ずるっといって、地味に怖い思いをしました。
余談ですが、登山用品店で店員さんに「どのくらいの山に行かれますか」と聞かれて、高尾山です、と答えるのは想像よりだいぶ勇気がいります。コミュ障には厳しい世の中です。
初級:まずはここから
高尾山(東京都八王子市)
言わずと知れた日本一登山者が多い山。新宿から1時間かからずに着くうえ、山頂に売店もトイレもあります。登山というより「山にある観光地」に近いので、最初の1座には間違いなくおすすめです。
私がひとりで登ったときの記録はこちらにまとめました。稲荷山コースを選んで、序盤で早くも後悔しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 標高 | 599m |
| 所在地 | 東京都八王子市 |
| 往復の目安 | 約3時間(稲荷山コース) |
| アクセス | 京王線「高尾山口駅」から徒歩すぐ |
| ケーブルカー | あり |
| 公式サイト | 高尾登山電鉄 |
御岳山(東京都青梅市)
ケーブルカーで一気に標高831mまで上がれてしまうので、山頂までの実質的な登りが30分ほどしかありません。ここは「登る」より「歩く」に近い山です。
山上に集落があって、宿坊や茶屋が普通に営業しているのが独特でした。奥の院や大岳山まで足を伸ばすと一気に難易度が上がるので、そこは体力と相談です。
御岳山を歩いたときの記録はこちらにまとめています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 標高 | 929m |
| 所在地 | 東京都青梅市 |
| 往復の目安 | 約2時間(ケーブルカー利用) |
| アクセス | JR青梅線「御嶽駅」からバス+ケーブルカー |
| ケーブルカー | あり |
| 公式サイト | 御岳登山鉄道 |
筑波山(茨城県つくば市)
標高877m。日本百名山の中で唯一1,000mを切っている山で、百名山デビューにはこれ以上ない相手です。
話はそれますけど、筑波山は「西の富士、東の筑波」と並び称されてきた山で、万葉集にも詠まれています。つまり日本人は1,300年前から筑波山に登っていたわけで、そう考えると我々が週末に登るのも伝統行事みたいなものですね。
男体山と女体山の2つの峰があり、女体山のほうが少しだけ高いです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 標高 | 877m(女体山) |
| 所在地 | 茨城県つくば市 |
| 往復の目安 | 約3〜4時間(御幸ヶ原コース) |
| アクセス | つくばエクスプレス「つくば駅」からバス |
| ケーブルカー | あり(ロープウェイも) |
| 公式サイト | 筑波観光鉄道 |
中級:半日つぶす覚悟がいる
大山(神奈川県伊勢原市)
標高1,252m。「大山詣り」として江戸時代から信仰を集めてきた山で、参道の雰囲気がとにかくいいです。
ケーブルカーで阿夫利神社下社まで上がれますが、そこから山頂までが本番で、階段と岩場がひたすら続きます。中級に入れたのはこの後半のためです。下社で引き返せば初級相当なので、体力に応じて調整できるのはありがたいところ。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 標高 | 1,252m |
| 所在地 | 神奈川県伊勢原市 |
| 往復の目安 | 約4〜5時間 |
| アクセス | 小田急線「伊勢原駅」からバス |
| ケーブルカー | あり(中腹まで) |
| 公式サイト | 大山観光電鉄 |
金時山(神奈川県・静岡県/箱根)
標高1,212m。晴れていれば山頂から富士山が真正面に見える、コスパのいい山です。コースタイムが短めなので、中級の中では取り付きやすい部類に入ります。
名前のとおり金太郎伝説ゆかりの山で、山頂の茶屋にはマサカリが置いてあって担いで写真が撮れます。
下山後に箱根の温泉に寄れるのが、この山の最大の強みかもしれません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 標高 | 1,212m |
| 所在地 | 神奈川県/静岡県(箱根) |
| 往復の目安 | 約3〜4時間 |
| アクセス | JR「小田原駅」からバス「金時神社入口」 |
| ケーブルカー | なし |
| 公式サイト | 箱根町観光協会 |
三頭山(東京都檜原村)
標高1,531m。ここまで来ると同じ東京都とは思えません。都民の森という施設が起点になっていて、駐車場もトイレも売店も揃っているので、標高のわりに取り付きやすい山です。
ブナの原生林が見どころで、秋の紅葉シーズンは特に人気があります。ただしバスの本数が少ないので、帰りの時刻表だけは先に確認しておいたほうがいいです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 標高 | 1,531m |
| 所在地 | 東京都檜原村 |
| 往復の目安 | 約4時間 |
| アクセス | JR五日市線「武蔵五日市駅」からバス「都民の森」 |
| ケーブルカー | なし |
| 公式サイト | 東京都檜原都民の森 |
上級:朝イチの電車に乗る山
雲取山(東京都・埼玉県・山梨県)
標高2,017m、東京都の最高峰です。日帰りだと往復10時間コースになるので、装備も体力も完全に別次元。本来は山小屋に一泊するのが一般的な山です。
東京に2,000m級の山があること自体あまり知られていませんが、実際には奥多摩の最奥にあって、登山口までのバスだけで1時間半かかります。都内なのに始発で向かう必要があるという時点で、もう普通の日帰りではありません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 標高 | 2,017m |
| 所在地 | 東京都・埼玉県・山梨県 |
| 往復の目安 | 約10時間(鴨沢ルート) |
| アクセス | JR青梅線「奥多摩駅」からバス「鴨沢」 |
| ケーブルカー | なし |
| 公式サイト | 奥多摩町 |
丹沢山(神奈川県)
標高1,567m。数字だけ見ると雲取山より低いんですが、大倉から登る通称「バカ尾根」がとにかく長いことで知られています。標高差がひたすら続く登りで、精神を削りに来るタイプの山です。
日本百名山のひとつですが、塔ノ岳を越えてさらに先にあるので、日帰りだと丹沢山まで行かず塔ノ岳で折り返す人も多いです。無理せず塔ノ岳で引き返すのは、まったく恥ずかしいことではないと思います。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 標高 | 1,567m |
| 所在地 | 神奈川県 |
| 往復の目安 | 約9〜10時間(大倉尾根) |
| アクセス | 小田急線「渋沢駅」からバス「大倉」 |
| ケーブルカー | なし |
| 公式サイト | 秦野市観光協会 |
谷川岳(群馬県)
標高1,977m。「遭難者数が世界一」としてギネスに載っている山ですが、これは主に一ノ倉沢という岩壁でのクライミングによるもので、一般登山道である天神尾根コースの話ではありません。ここは誤解されやすいところです。
とはいえ天神尾根が安全かというとそうでもなく、天候の急変が非常に多い山として知られています。ロープウェイを使えば往復5〜6時間まで短縮できますが、上級に入れた理由は所要時間ではなく天気です。雨具は必ず持っていく前提の山になります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 標高 | 1,977m(オキノ耳) |
| 所在地 | 群馬県みなかみ町 |
| 往復の目安 | 約5〜6時間(ロープウェイ利用) |
| アクセス | JR上越線「水上駅」からバス |
| ロープウェイ | あり |
| 公式サイト | 谷川岳ロープウェイ |
次はどこに登るか
並べてみて、自分が行けるのは中級までだなというのがはっきりしました。雲取山に始発で向かう社会人になれる気が、現時点ではまったくしません。
とりあえず次は大山か金時山あたりを狙っています。下山後に温泉とビールが待っているという一点において、この2つが頭ひとつ抜けているので。
山に登るのが目的なのか、下りたあとの1杯が目的なのかは、もう自分でもよくわかっていません。
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