日陰でも育つ。放っておいても増える。ほぼ手間がいらない。そういう植物すら枯らしたとき、人はようやく自分の実力を知ります。

どうも!無趣味社会人ことたっつーです!!
外壁修繕工事に始まり、鉢の行方不明、猛暑、そして私のモチベーション消滅と、あらゆる形でベランダの植物を失ってきた今年の夏ですが、最後に残っていたミョウガが枯れました。 これで我が家のベランダには、生きている植物が一つもありません。
ミョウガだけは、工事のベランダに向いていた

なぜミョウガが最後まで残ったのか。理由ははっきりしていて、ミョウガは半日陰を好む植物だからです。 我が家のベランダで育てていたハーブは、セージ、タイム、オレガノ、ローズマリーと、地中海の日なた大好きチームが中心でした。彼らにとって養生シートで日光を奪われたベランダは地獄でしたが、ミョウガにとっては話が別だったんです。
ミョウガはもともと、林の下や家の裏手みたいな、じめっとして日の当たらない場所で育つ植物です。むしろ強い直射日光は苦手で、葉焼けを起こすこともある。つまり工事で薄暗くなったベランダは、ミョウガ的にはわりと快適な環境でした。
周りのハーブが次々に茶色くなっていく中、ミョウガだけが青々とした大きな葉を広げている。あの光景はちょっと不思議でした。同じベランダにいるのに、片方には地獄で、片方には天国。植物の好みというのは、本当に一つずつ違います。
手間いらずの植物にも、水は必要だった
ただし、ミョウガにも弱点があります。乾燥です。
日陰が好きということは、裏を返せば「土が湿った状態が好き」ということでもあります。ミョウガは水切れにけっこう弱くて、土をカラカラにすると葉から一気にダメになる。プランター栽培なら、土の表面が乾く前に水をやるくらいでちょうどいいと言われる植物です。
そして今年の夏、私はベランダの世話を、ほぼやめていました。 ローズマリーを枯らした時点で心がぽっきりと折れ、水やりに行かなくなっていた。日照については無敵だったミョウガも、水をやらない人間には勝てません。
ミョウガは地下茎でどんどん増えるので、地植えすると庭を占領すると言われるくらい繁殖力が強い植物です。その最強クラスの生命力を、プランターと私の怠慢という二重の制限で削り切ったことになります。ごめんよみょうが。
葉が黄色く倒れて、地上部が消えた
ミョウガの枯れ方は、まず葉に出ました。

あの笹みたいな大きい葉が、縁から黄色くなって、力なく垂れてくる。 そして垂れた葉から順に茶色く乾いて、最後は地際から折れるように倒れていきました。あんなに立派に立っていた株が、数週間でぺしゃんこになるわけです。
ややこしいのは、ミョウガは秋になると地上部が枯れるのが正常だという点です。冬は地下茎の状態で休眠して、春にまた芽を出す。だから葉が枯れること自体は、季節によっては何の問題もありません。
私も最初は「季節的なやつでは?」と一瞬思いました。思いましたが、まだ夏真っ盛りの8月。 秋の休眠にはどう考えても早すぎる。しかも周りの状況を考えれば、原因が水切れであることは自分が一番よくわかっていました。
最後のあがきに掘り返してみた
とはいえ、ミョウガには最後の望みがあります。地下茎です。
地上部が枯れても、土の中の根茎さえ生きていれば、条件が戻ればまた芽を出してくれる可能性がある。ローズマリーやセージのような木本・草本のハーブと違って、ミョウガにはその再起の仕組みが備わっています。枯れた葉を見ながら、最後の望みをその仕組みに託しました。
そして、土を掘り返しました。出てきた地下茎は、乾いて、細く、色も悪くなっていました。健康な根茎はもっと太くて張りがあって、生姜みたいにしっかりしているものです。指で押すとスカスカとまではいかないものの、明らかに水分が抜けている。素人目にも「これは厳しい」という状態でした。
今年枯らしたもの、全部
せっかくなので、今年の記録をまとめておきます。
| 枯れたもの | 時期 | 死因 |
|---|---|---|
| ドワーフマートル | 6月 | 冬の紅葉から回復せず、引っ越しも影響 |
| スイートバジル | 6月 | 寒い時期の植え付け+虫と水やりの甘さ |
| コモンセージ | 7月 | 工事の養生シートで日照・風通しを失い蒸れる |
| フェンネル | 7月 | 直根性なのに工事で鉢を何度も動かされた |
| オレガノシュプリーム | 7月 | 足場に無断移動され数日間の水切れ |
| マジョラムシリアカ | 7月 | 同上 |
| レモンバーム | 7月下旬 | 猛暑+ベランダに出る習慣が消えた |
| キューバミント | 7月下旬 | 同上 |
| クレソン | 8月 | 腰水を切らした |
| コモンタイム | 8月 | 梅雨前の刈り込みをサボり蒸れた |
| ローズマリー | 8月 | 心が折れて水やりをやめた |
| ミョウガ | 8月 | 同上 |
全12鉢。これにて完結です。
そして誰もいなくなった
そして我が家のベランダから植物が消えました。
工事の足場はまだ組まれたままで、養生シートも張られたまま。その下に、土だけ残したプランターだけが並んでいます。
今年の敗因を並べれば、工事、猛暑、そして自分の怠慢。前半は運が悪かったと言えなくもないですが、後半は完全に私の問題です。弱った植物を立て直すには毎日ケアしてあげるしかなくて、その毎日を私は続けられませんでした。
工事が終われば、ベランダにまた日が差します。足場が外れて、シートが取れて、あの明るいベランダが戻ってくる。涼しくなれば、きっとベランダの掃除と整理もするんでしょう。そして冬を越せばまた春がやってくる。そのときに空の鉢を並べたまま眺めるのか、また性懲りもなく苗を買ってくるのか。まあ、またたぶん買うんでしょう。そして夏の収穫にまた夢を見る。きっと私はそうやって年を重ねていくのだろうと、思いをはせた2026年の夏なのでした。
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