世の中に数多くある資格ですが、どんな業務でも取っておいて無駄にはならないと言われる資格の1つに、簿記があります。

どうも!無趣味社会人ことたっつーです!!
そんな理由で特に経理職でもないですが簿記2級を取得して早2年。近しい資格に建設業経理士なる試験があることを知りました。
業種によって処理が異なる経理ですが、とりわけ建設業は特殊ということで、建設業における簿記を学べる資格となっています。
実はこちら、建設業を営む上で公共工事を入札したい会社にとってはちょっと重宝される面もあったりということで、簿記取って久しいし、簿記の復習がてら勉強してみるか!と受験を申し込んだのでした。
ほぼ勉強せずに試験が迫る
受験申し込みから早3ヶ月、あっという間に試験の前の週になりました。というのも、今年の夏はとにかく忙しくてストレスフルで、試験勉強する気力がわかなかったのです…(言い訳するな)
試験日が近づくにつれ、8000円近くもした試験に申し込んだのに勉強しないダメな自分への罪悪感は増しつつ、今からテキスト買ってもな…と、例によりネットで無料解説サイトを検索。良さそうなサイトがあったので、通勤時間に眺めながら最後の1週間を過ごしたのでした。
試験前日、特に追い込みはしないが…
つまりここまでほぼノー勉。解説サイトがとてもわかりやすくて、あー簿記ってそうだったよね…なんて勉強していた頃を懐かしく思い出しながら、でも、わかったようなわかってないようなそんな感じで迎えた前日。試験前日だからといって特にラストスパートをかけるでもなく、いつも通り昼過ぎまでダラダラと怠けてしまいました。
でもさすがに問題形式すら把握せずに臨むのは無謀すぎると思ったので、過去問を適当に1回分解いてみることにしました。

おお、思ったよりも解けるぞ…!普通に簿記2級で身につけた知識が使えるのと、自分が結構忘れずに覚えていることに感動。やるじゃん俺。
で、元帳?みたいなのに記入する問題とか、精算表?みたいなやつを記入する問題が、日商簿記を勉強している時も苦手だったなぁとか色々思い出しながら、埋められるところを埋めて採点。合格点70点のところ得点は78点ということで、合格ラインに到達したことにより私は大油断することになりました。
わからなかった問題の解説を読み、なんだ、これなら余裕そうだな、と舐めた態度で特に見直しせずに夜21時に就寝したのでした。
呑気に試験会場へ
そして試験当日。いつも通り8時前に起床し、洗濯物を干したり食器を洗ったり。一通り家事をこなして準備します。
そして受験票を確認すると、入室11:50、12:00試験開始と記載されていたんですが、入室開始から試験開始まで10分って、どんなクイックな試験だよ(笑)とか思ってたらすぐ下にちゃんと入室時刻までに着席と書かれてました。ちゃんと読もうね俺。

で、10時過ぎに家を出て、試験会場の江古田駅に向かいます。電車でもダラダラXを見たりして、勉強することなく駅に着きました。

江古田について試験会場まで、いつも通り特に地図を確認せずに人だかりをついていきます。途中で気づいたのですが何かの資格試験で来たことある大学でしたね。

無事に自分の席を見つけ、着席。トイレを済ませ、入室時間の間際にスマホの電源を切ったり受験票を並べたりして筆箱を開いた時に事件は起きました。

(え…シャーペンないやん…)
そう、私の筆箱にシャーペンが入ってなかったのです。そこにあるのはボールペン(0.3)、ボールペン(0.7)、フリクション、電子ペン、メタル定規、そして消しゴム。電子ペンなんて年に1回も使わないんだから、そんなの入れておかずに予備のシャーペン1本くらい入れておけよって話ですが、まさかの事態に私の心臓の鼓動は急上昇しました。
いや、落ち着け、まだ慌てる時間じゃない。カバンの中に何かあるかも、と探しますが、自称ミニマリストの私は毎回カバンのゴミも捨てるという徹底ぶり。中に使えそうなものは何一つありません。
しょうがない、試験監督に相談しよう。普通なら何かしら貸してくれるよな…?ほら、なんか手元に予備の文房具的なものが入ったケースみたいなのが置いてある。大丈夫、8000円もする試験なんだから、鉛筆の1本くらい貸してくれるはずさ…
と意を決して静まり返った教室で1人立ち上がり、試験監督の元へ行きます。そして腹を括って言いました。「シャーペンを忘れてしまったのですが、貸してもらえませんか?」
きっとその瞬間、教室にいた誰もが思ったことでしょう。「お前何しに来たんだよ」って。何を隠そうこの私が1番思ってました。試験受けに来て筆記用具がない?そんなの武器の1つも持たずに戦に臨むようなもの。さすがに舐めすぎ太郎ってとこですよ。
「他の試験だと貸し出しあるんですけど、この試験はダメなんですよ!」私の問いかけにい間髪入れず、おじいさん試験官は冷たくそう言い放ちました。え、そんな試験によって違いなんてある?いや忘れた俺が120%悪いので文句は言えないけど、受験票忘れたってどうにかなる試験が多い中、なかなか厳しい制約の建設業経理士2級。
一応、「ボールペンじゃダメですか?」と食い下がってみましたが、「ダメです」と一蹴されました。「お友達から借りるとかなら大丈夫なんですけど、貸すのはできないんですよぉ」なんて言われましたが、そもそも友達が少ない私にこの狭い試験会場の中に友達なんていると思いますか?万事休す。「ですよね…」と力なくうなづき、席に戻るまでの間、家を出る前に確認しなかった自分を呪いました。
私はコミュ障なので、知らない人にお願いしたり頼ったりするのが苦手です。なんというか、知り合いでもないのに余計な負担を相手にかけたくないという気持ちが5割、図々しいと思われたらとかもし断られたらとか無駄なこと考えちゃうのが5割。もうすぐ31歳になるというのに、上手く人に頼ることもできないなんて、簿記なんて勉強してないでもっと社会性を磨いた方がいいんじゃないかと我ながら思わないこともありません。
そして席に戻り、勇気を出して隣の席のお姉さんに「余分にシャーペンか鉛筆持ってたら貸してもらえませんか?」とお願いしました。その方がとても親切で、シャーペンとシャー芯まで貸してくださりました。心の底から感謝。まさにメルシーボークです。
そんなこんなで試験スタート
試験開始直後は問題を眺めても、シャーペンを忘れたことによる動揺で何も頭に入ってきませんでした。建設業経理士は2時間の試験なのですが、1時間経過すると途中退室可能で、「自分がシャーペンを借りたせいで、この隣の方が途中退室したいのにできなかったらどうしよう」とか色々心配になって、試験になかなか集中できません。
そんな感じでスロースタートしつつも、途中からは電卓を叩くことに夢中になってましたね。昨日解いた過去問よりはだいぶ難しくて、計算ミスで途中数字が合わなくて何度も計算しなおしたりして焦ったりしたけど、なんとか最後まで解き切ることができました。
そして同じ教室には途中退室した人もいませんでした。割と見直し入れたら2時間ぴったりくらいの試験なんだと思います。
試験後にお姉さんへシャーペンをお返しして、最大限のメルシーボークを伝えて試験は幕を閉じました。まじでこの方がシャーペンを貸してくれなかったら試験受けられなかったので、お礼に渡せそうなものが何かないかとかばんを漁りましたが、なんせ私はミニマリスト。使い古しの電子ペンくらいしか入ってなく、改めてありがとうございましたと伝えて教室を後にしたのでした。

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